クリベッジ

プレーヤー：

2人のプレーヤーのための6枚カード・クリベッジが最もよくプレーされている。3人または4人でもプレーできる。

カード：

標準の52枚のカードを使う。絵札は１０として数える。その他は、そのカードの数のまま数える。エースは１として数える。

クリベッジ・ボード：

紙と鉛筆で得点を記録してもいいが、クリベッジ・ボードを使ったほうが簡単である。

ペグの得点のための動かし方：

a) 最初の得点は、得点の数だけ１つのペグを動かしてボードにさす。

b) 2度目の得点のときは、2つ目のペグを使ってその得点分の数だけを最初のペグから動かしてボードにさす。

c) 3度目の得点のときは、１つ目のペグを使ってその得点分の数だけを2つ目のペグから動かしてボードにさす。

d) 4度目以降は、上記の動かし方をくりかえす。

6枚カード・クリベッジ　（2プレーヤー用）

目的：

先に121点をとったプレーヤーの勝ち。

札の配り方：

カットして出た数の小さい方がディーラーになり、はじめに配る。ディーラーは、相手から、各自に1枚ずつ6枚の札を裏向きに配る。残りは真ん中に置いておく。

クリブ：

各プレーヤーは、手札の6枚から2枚を選び裏向きに出し、ディーラーの右に置く。これをクリブと呼ぶ。これは、ディーラーがあとで自分のために使う。

カット：

クリブが出されたら、ディーラーの相手が真ん中に置いたデックをカットし、ディーラーはカットされて残ったデックの一番上の札を上向ける（この札をスタート・カードという）。スタート・カードがJだったら、ディーラーは2点もらえる。

得点法：

札をプレーしている最中に札の組み合わせで得点する。得点できる札の組み合わせを次の表に示す。

１：	ペア　（同じ位（数）の2枚の札）	2点
２：	ペア・ロイヤル　（同じ位（数）の３枚の札）	6点
３：	ダブル・ペア・ロイヤル　（同じ位（数）の４枚の札）	12点
４：	ラン　（3枚以上の位（数）のつながり）	1枚につき1点
５：	フラッシュ　（4枚以上の同じスーツ（形）の札）	1枚につき1点
６：	１５　（数の合計が１５になる札の組み合わせ）	2点

（例）

１：　♥７♦７ 2点

２：　♥７♠７♦７ 6点

３：　♥７♠７♦７♣７ 12点

４：　♦Ａ♠２♥３♦４ 4点

５：　♥５♥８♥10♥Ｊ 4点

６：　♠８♣７ 2点

プレー：

ディーラーの相手は、手から1枚を表向きにして自分の前に出し、その数を言う。次にディーラーが同じことをする（ただし、数は相手の数との合計を言う）。プレーヤーは交互にこれを繰り返し、その間、ペア、ペア・ロイヤル、ダブル・ペア・ロイヤル、ラン、１５ができるごとに得点する。プレーではフラッシュは得点にならない。

カウント：

プレーでは、プレーされた札の数を合計していく。合計した数は３１を越えてはならない。ちょうど３１になる札をプレーしたプレーヤーは2点もらえる。もしどの札を出しても合計が３１を越えてしまうときは、「ゴー」と言う。相手は、３１を越えなければ何枚でも自分の札を出すことができる（出せるだけ出さなければならない）。もう出せなくなったら「ゴー」と言う。最後の札を出したプレーヤーは１点もらえる。３１になるか、2人とも「ゴー」と言ったら、それまでにプレーした札を裏返す。

プレーは、すべての札がプレーされるまで続く。

プレー	１	２	３	４	５	６	７	８	９
ディーラーでない人：	７		24、ラン3点		「ゴー」	7		18、ラン3点
♣５♦７♣７♠８	♣７		♠８		//	♦７		♣５
♦６♠６♥６♣９		♣９		♠６			♥６		♦６//
ディーラー		16		30、ラン4点	1点		13		24、最後の札1点

ショー：

プレーが終わったら、ディーラーの相手のプレーヤーが、自分の4枚の手札を表向きに見せ、ショーをはじめる。どちらのプレーヤーもスタート・カードを自分の札として使うことができる。

たとえば、スタート・カードが♥４で、手札が♣４♥５♣６♠６だとすると、5枚の札の組み合わせは４４５６６になるので、

１５が４つで8点、 　　　　　♥４♥５♣６ 　♥４♥５♠６ 　♣４♥５♣６ 　　♣４♥５♠６

ランは４５６が４つで12点、

ペアが２つで4点、 　　　　　♥４♣４ 　　　♣６♠６

合計24点となる。

同じスーツの得点として、スタート・カードと同じスーツのJとフラッシュがある。スタート・カードと同じスーツのJがあると1点をショーのときの得点に加えることができる。フラッシュは、手札4枚がすべて同じスーツのときに4点、もしスタート・カードも同じスーツならば5点もらえる。スタート・カードは、手札が4枚とも同じスーツのときにのみ、フラッシュの5枚目の札として使うことができる。

得点間違い：

もし相手の得点間違いを見つけたら、すぐ「マギンズ」と言って得点間違いを指摘すれば相手が得点し損なった得点を自分の得点としてもらうことができる。もし、相手が本来の得点以上に得点したときは、すぐ「マギンズ」と言って相手の得点間違いを指摘し、本来の得点にもどさせるとともに、2点もらうことができる。

4人でやるクリベッジ：

２人がペアとなって、２つのペアの対戦とする。各プレーヤーに5枚づつ札を配り、各自1枚をクリブに出す。

ショーの得点例：

スタート・カード	手札（またはクリブ）	得点	スタート・カード	手札（またはクリブ）	得点
♣６	♠２♠３♥４♦９	９点	♣７	♥７♣８♥８♠９	24点
♥Ｑ	♣Ａ♦２♣２♠３	14点	♦３	♥３♣３♠３♠９	24点
♥９	♠Ａ♥２♠３♦３	14点	♥４	♦４♠４♣４♠７	24点
♣４	♥５♠５♦５♠６	23点	♦５	♣５♥５♠５♦Ｑ	28点
♣４	♠４♥５♠５♠６	24点	♣５	♦５♠５♥５♣Ｊ	29点