Two over one – part6  (by Mike Lawrence)

 

敵のフォーシング・ノートランプに対するせりあいのビッド

 

W:1S、N:P、E:1NT、S:?

あなたの右手の敵がフォーシング・ノートランプをビッドしたからといって怖がる必要はない。上記のシーケンスでEは11点まで持っていて、あなたがビッドしたら、窮地に追い込まれる可能性があるが、それはまれである。

オーバーコール、またはテイクアウトダブルの手を持っているなら、ビッドしなさい。パスして、右手の敵が2度目のビッドをしたあとで入っていくことを期待するのは、かしこいことではない。ビッドの経過では、入り込む機会を失うかもしれない。

S:7、H:AJ83、D:K743、C:QJ82

 ダブルをビッドする。これはテイクアウトである。パートナが5枚スペードを持っているかも知れず、ストッパー入りのスペードとサイドに数点もってパスしたら、良いペナルティのスコアをかせぐことができるだろう。

S:KQ7、H:AK、D:QJ87、C:A1064

 パス。ダブルは口にするのもはばかられるくらいひどいビッドだ。敵は約20点を示した。パートナは1点か、多分2点で、0点だってありえないとはいえない。ダブルをすると、パートナはハートをビッドし、あなた側はマイナスのスコアになるだろう。ダブルされたマイナスかもしれない。

このシーケンスには、ビッド上のトリックがあるが、知っていますか。

W:1C、N:P、E:1NT、S:?

  これはフォーシング・ノートランプのシーケンスではないが、敵が1のメジャをオープンしたあとフォーシング・ノートランプを使っているとき、つぎのビッドのトリックがうまくいく。

S:AJ873、H:QJ1098、D:A7、C:8

 2Cが正解ビッドである。これは、5−5メジャを約束するマイケルズ・キュービッドである。この2Cビッドはあなたの手を示して、敵の妨害を防ぐ。オープナが何をビッドしても、パートナはあなたの手にぴったりのビッドができる。

また、メジャを示しているので、テイクアウトダブルをしたときにビッドしたかもしれないダイヤモンドをビッドすることを心配する必要はない。

このことを頭にいれて、つぎの手では?

S:8、H:AQ1074、D:54、C:KQJ94

  ビッドがつぎのように進んだとして、

W:1S、N:P、E:1NT、S:?

2Sをビッドする。前のオークションであなたのキュービッドは両メジャを示した。メジャ・オープンのとき、あなたのキュービッドは、もう一方のメジャとマイナのひとつとの5−5を示す。

他のビッドでは、こううまくはいかない。2Hをビッドすると、クラブを逃す。2Cではハートを逃す。ダブルをすると、パートナは、ダイヤモンドで上がりすぎてしまうかもしれない。

キュービッドによって、ハートと手の形をあなたが望んだように示すことができる。

最後に、マイナ2スータは、2NTで示すことができる。このビッドは、境界線上の手ですべきものではない、なぜなら相手側はすでにビッドを交換していて互いの手のことをたくさん知っているので。

注意書: アンユージュアル・ノートランプやマイケルズ・キュービッドは、オープニング・ビッドのすぐあとでいれたとき最善の結果が出る。たとえば、1Hのすぐあとで2NTをビッドすると、敵はより高いレベルでつぎのビッドをしなければならず、邪魔することができた。敵の2人ともビッドしたあとでは、妨害の価値は減少する。そのため、敵のオークションに入り込むには、より良い手をもっていなければならない。