Two over one – part10  (by Mike Lawrence)

 

2オーバー1システムでのオープナのリビッド

あなたが1のメジャでオープンし、パートナが2の台で応答する。この時点で、パートナの手について、他のほとんどのシステム以上に多くのことを知ることになる。これから示す手によって、2/1システムの真髄をみてください。オープナはめったにジャンプしない、そしてジャンプするときは点数が余計にある以外に特別な何かがあることを示していることに注意してください。

S:1H、

W:P、N:2D、E:P、S:?

次の手で

S:AJ3、H:J10763、D:AQ、C:763

2Hをビッドする。このビッドで震えるプレーヤがいるだろう。自分のスーツをリビッドすると6枚スーツを示すという一派がいる。一見いい考えだが、2つの大きな反対意見がある。

まず、2Hをリビッドできないと、別のビッドをみつけなければならない。それは何か?ダイヤモンドのレイズはできない。2Sにリバースすることもできない。最後に、私にとって2NTはひどいビッドで絶対反対である。NTのディクレアラになってクラブ・リードを受けることは絶対いやだ。2Hをビッドして、残りのビッディング・スペースを使って、どこでこの手をプレーするか探すほうがはるかにいい。

つぎに、2Hが6枚スーツだとすると、パートナが2枚でサポートすることを許すことになるので。私がたとえ6枚スーツを持っていても、パートナの切り札サポートが2枚か3枚かは区別したい。例えば、

KJ8763

 

A2

切り札がこの組み合わせで、スラム・コントラクトにおいて切り札のルーザー無しにしなければならないとしたら、多分しばしばダウンしてしまうだろう。しかしながら、

KJ8763

 

A92

この組み合わせならば、同じ状況で、メイクする十分なチャンスがある。

9枚目の切り札は、事態を非常に楽にすることを私は保証する。パートナの切り札枚数を心配しなくていいので、ビッディングさえ気持ちよくおこなえる。

オークション例に戻ろう。

  S:1H、

W:P、N:2C、E:P、S:?

次の手で

S:AJ43、H:QJ963、D:73、C:A10

2Sでなく、2Hをビッドする。パートナがゲームに十分な手を持っていることがわかったからといって、強い手を約束する2Sをビッドする権利があることにはならない。(編集者のノート:この場合の2Sのように、2の台でリバースするビッドは特別な点数を示さず、形だけを示すとするプレーヤもいる。このことは、もし2/1システムを使うならば、パートナと議論すべき重要な課題である。)率直に言って、私はめったに2Sにリバースしなければならないと思ったことはない。良い手でも、2Hをビッドして、パートナが4枚スペードを持っていたらビッドしてくれるのを待つほうがやさしい。

次の手で

S:QJ4、H:AK873、D:K98、C:J3

2NTをビッドするのはやさしい。NTをビッドすることによって、ゲームフォーシング・シーケンスに入る。通常12〜14点を示すが、もっと強い手でもよく、それはつぎの回に示すことができる。

次の手で

S:AQ6、H:KQ984、D:AQ83、C:9

2Dをビッドする。ジャンプしてはいけない。オープナのジャンプは特別な何かを示す。点数が多いことはめったにジャンプする理由にはならない。フォーシング・シーケンスに入ったので、今は静かに進み、早目にフィットのあるなしを見極め、あとで点数を必要に応じて示せばいい。

例えば、次の手で

S:K3、H:AKQ9853、D:K9、C:83

何と良い手だろう。2/1システムでは、完璧に表すことができる。3Hをビッドする。2/1応答のあとで、最初のスーツを3の台でリビッドすると、パートナの小さいシングルトン・サポートでもノールーザーにできるくらいのソリッド・スーツの良い手を示す。このビッディング・トリックで魔法のように、上のような素晴らしいスーツの手を表すことができる。

パートナが多くのトリックをとることができるスーツを持っているのがわかっても、あなたの2一枚の切り札サポートが十分なサポートではないと思って、多くのスラムを逃したと想像がつく。

(議論の余地:KQJ10432AQJ10763AKJ10764のような1ルーザーの手でジャンプ・リビッド許すプレーヤがいる。根拠は、スラムに行くときは、ローマン・キーカード・ブラックウッドを使うので、ばかなグランドスラムをビッドする前に切り札のルーザーがあるかどうか確かめられるということである。)

次の手で

S:Q8、H:AKQJ732、D:8、C:J83

4Hをビッドする。ゲームへのジャンプは、全然良い手を示していない。ソリッドの切り札はあるが、サイドにはたいした札はないことを示す。もしパートナが、トリックがとれてコントロールもある手なら、切り札に心配がないことを知ってスラムをビッドできるだろう。

例えば、

S:A7、H:4、D:AKQ1053、C:K942

上の2つの手が向かい合っていれば、クラブで最初に2トリックとられてしまうというありにくい事態が発生しない限り、6Hを作ることができる。Nは、6NTをビッドしてクラブKを守ることさえできる。6NTは十分プレーに耐える。

E:1S、S:P、

W:2D、N:P、E:?

次の手で

S:AK763、H:AKJ3、D:K3、C:J10

2Hをビッドする。ジャンプシフトは、違う手を示す。(詳細は、後述)。とりあえず2Hをビッドして展開を待つ。おそらく、スラムをトライするか、自分で単純にスラムをビッドするだろう。

/1応答のあとでジャンプシフトするには、何が必要か。それは、あなたがジャンプシフトを何のために使いたいかによる。2つの方法に人気がある。

1つ目は、2つの良いスーツを持っていて、スーツの質を強調したいとき。

S:KQJ83、H:AQJ83、D:K、C:106

この手はひとつ前の手ほど強くないが、2つの良いスーツがあるので、(1S−2Dのあと)3Hをビッドできる。

2つ目は、ジャンプシフトでスーツではなく、シングルトンを示す。

S:AQ1083、H:3、D:KQ73、C:QJ4

ディストリビューションを示すためにジャンプシフトを使うなら、この手で3Hをビッドし、良いダイヤモンドのサポートとハートのシングルトンを示す。

これら2つの扱いは、メリットがあり、出てくればほとんどいつもうまくビッドできる。ただ、これらの扱いには反論もある、私はアイデアをここに示した、あなたに選択権を与える。

E:1S、S:P、

W:2D、N:P、E:?

S:AQ873、H:J7、D:A、C:Q9653

このような手は、どんなシステムでもトラブルである。2Sをビッドするのがベストだと私は信じる。もし3Cをビッドすると、パートナにはあなたが余分な点数を持っているかどうかわからないから。もし3Cがミニマム以上(K以上+)示すととりきめていれば、問題は減るだろう。

この手で3Cをビッドすると活字にして言っている優秀なプレーヤがいるのを知っている。かれらが間違っているとここで言うつもりはない。私は、自分にとって何が一番うまくいくかを述べているだけである。

次の手で

S:A8763、H:A3、D:AK73、C:QJ

3Dをビッドする。フォーシングである。余分な点があることを示すために4Dにジャンプすると、1ラウンドのビッドをあなたから奪うことになる。あなたは、ほんとに6Dか7Dに行こうと期待しているだろう。

/1システムのつぎの側面を忘れないように:パートナは5枚スーツでなければ、2/1応答をめったにしない。パートナがJ43のダイヤモンドで2Dビッドをしたと心配する必要はない。確実なフィットがあることを意味する。ゲームを約束するとともに、センセーショナルな手でもある。

最後に、次の手で

S:QJ983、H:K3、D:KQJ、C:Q63

2NTをビッドするのがよい。良いダイヤモンド・サポートがあるけれど、あなたの手の本質を伝えるため。パートナがダイヤモンド・サポートを求め続けるなら、次回示すが、訊ねられた場合だけそうする。レイズは、無駄の無い点か良い形か、レイズする理由があることを示す。この手は、鼻を使わずにすばやく数えると14点だが、Aのないつまらない点の平凡な手である。