Two
over one – part1 (by Mike Lawrence)
ACBLにおけるもっとも人気のあるビッディング・システムはtwo-over-one
(2/1)ゲーム・フォーシング・システムである。多くのプレーヤはその原理を使っているが、正しく使っていない人もまた多い。
この記事は、それらの人々の助けとなるために書かれた。2/1システムに興味の無い人でも、相手が使っているときに、それがどのように使われているかを理解し、さらに重要なことは、どのようにディフェンスするかの助けにすることができるということである。
2/1システムは、レスポンダが2のレベルで新しいスーツをビッドし、そのビッドが可能な最も低いレベルのものであるときでも、ゲームには最低行くだけの点を持っていることを約束するという原理に基づいている。基本的なオークションの例は、1S−2D。レスポンダが2Dをビッドしたとき、ゲームまではパスしないと言っている。1S-2D;2H-2S。レスポンダの2Sは、ゲーム・フォーシングの強さがあって、スペードに3枚サポートがあると言っている。これ以降は、どのゲーム・コントラクトでプレーするかを調べること、そしてスラムもねらう。いくつかの重要なポイントは:
(1)1D-2Cは、他の2/1ルールが適用されない。他のシステムでも同じだが、このシーケンスは弱点である。
(2)2/1シーケンスで始まっても、つぎの特別のケースでは、ゲーム未満で止まることを許される。メジャのフィットがみつからず、3NTも危ないときは、4のマイナーでプレーすることが許される。
例えば、オープナが
S:KJ762、H:KJ92、D:973、C:A
でレスポンダが
S:Q3、H:A7、D:104、C:KQJ8762
ビッドが
1S-2C;2H-3C;3D-4C;P
というシーケンスは可能である。レスポンダは、Cをビッド、リビッドしオープナが3NTをビッドしてくれることを望んでいた。オープナは3ラウンド目に待ちの3Dをビッドした。オープナは3NTをビッドできたらビッドしていたはずだから、3DはDのストッパを否定していると考えるのはロジカルである。オープナは何かをビッドしなければならなかったことを忘れずに。レスポンダもDのストッパが無いのでCをリビッドしオークションは終わった。
(3)競り合いでの2/1はゲーム・フォーシングではない。2/1原理を使っている多くのプレーヤには以外なことでしょう。例えば、
N:1S、E:P、S:2D、W:2H
このシーケンスはNSにとってゲーム・フォーシングである。では、
N:1S、E:2C、S:2D
2Dは2Cオーバーコールのあとでビッドされた。これは、もうゲーム・フォーシングではない。なぜなら、2のレベルでビッドしなければならないハンドがあまりにたくさんあるからである。
例えば、Sの手が、
S:42、H:K83、D:AQJ95、C:763
で、
N:1S、E:2C
と来たら、Sの手で何とビッドしますか。もし2Dのビッドがゲーム・フォーシングなら、パスしなければならない。ネガティブ・ダブルは4枚ハートを保証すると感じるなら、それもビッドできない。答えは、新しいスーツ・ビッドは1ラウンド・フォーシングのみという1940年代のビッディング・スタイルに戻ることである。2Dをビッドして、オープナの2S、2NTまたは3Dのビッドをパスすることである。1940年代のスタイルは、何も学ぶことがないほど雑なものでない。今日でも立派に役に立つアイデアがたくさんある。これはそのひとつの例である。